調査報告について / REPORT

2024年5月実施「タオル流通動向調査」の結果に関するリリース

 前回2月からの消費動向は、2019年比でプラス基調が継続している。特にインバウンド需要が円安効果を背景に非常に高い伸びを示しており、既にコロナ前の実績を上回っている模様。主にラグジュアリーブランドや高級時計、美術・宝飾品等の高付加価値商品が活況。一方、価格上昇の影響で食品は苦戦。買い上げ点数は減少傾向。日用品は春先の季節需要で一時上向いたが、その後は目に見える伸長は見られず。店頭価格の上昇が売上を押し上げる構図が続いている。
 アンケート対象のタオル流通会員企業の今回調査での景気動向への見方を示す「業況判断DI」は足元 -0.56と悪化。
 また、三ヶ月先の「業況判断DI」も-0.56となり、一段の円安による影響を懸念する声が多い。
 こうした環境の中、販売動向に関しては、「やや悪い」「悪い」が44%、「どちらともいえない」が44%「やや良い」が11%となっており前回より悪化。引き続き定番品、店頭品の動きは悪い様子。
 また、仕入価格の上下を問う質問では、前回ゼロだった「上昇した」が33%に増え、いったん落ち着いていた仕入価格が一段の円安でふたたび上昇に転じている。
 また、前月に比べて販売価格の上下を問う質問では、前回90%が「変化なし」と回答していたが、「上昇した」が22%と増え、仕入価格の上昇が販売価格の上昇圧力になっている模様。また、在庫水準の評価は「過剰」が前回の20%から56%と「適正」を大きく上回る結果となり、在庫水準からも需要の低さがうかがえる。


Q. 業況判断に関する質問
 今回調査の業況判断は -0.56との結果。前回11月調査(-0.40)から悪化。昨年11月から連続のマイナスとなっている。概況については引き続き外出、イベント需要は好調で、特にインバウンドが円安効果で大幅に伸長しており、全体の景況自体はコロナ禍前の水準に戻っているものの、物価高を背景とした節約志向による日常の買い控え傾向は続いており、一段の円安でさらに物価が上昇し、買い控えを助長するやもしれず、不安要素が大きい。

*業況判断DIは、「良い」2、「やや良い」1、「どちともいえない」0、「やや悪い」-1、「悪い」-2を付与して、総合計をアンケート参加者数で除して、一会員の平均を算出したもの。

 この間、個人消費を反映する全国百貨店売上の足元の推移をみると、引き続き外出、オケージョン需要から好調に推移、特に円安効果で高額品を中心としたインバウンド需要が好調を牽引しており、全体でもコロナ前の水準を超えている模様。

 チェーンストア売上高は、節約志向の高まりから引き続き買い控え傾向にあり、買い上げ点数は減少しているものの、季節需要、店頭価格の上昇で全体はプラス。日用雑貨品も堅調に推移している一方で、家具インテリアは天候不順の影響からか一進一退の状況は変わらず。

全国百貨店、チェーンストアにおけるタオル分野の売上高伸び率推移

前年同期比伸び率%、店舗数調整後 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
全国百貨店売上高合計 9.2 6.1 7.4 5.4 7.1 14.0 9.9 8.9 14.4
「その他家庭用品」分野 1.6 -0.4 2.8 -1.9 2.9 0 0.3 -2.2 0.6
全国チェーンストア売上高合計 2.8 3.3 3.7 1.7 1.9 5.5 9.3 0.4 0.1
「住関品 日用雑貨品」分野 3.6 4.6 3.2 2.3 3.9 7.3 16.5 3.6 1.8
家具インテリア」分野 -3.6 1.8 -0.1 10.4 -13.5 0.5 -5.0 5.6 1.7

(注)百貨店売上高は日本百貨店協会発表、チェーンストア売上高は日本チェーンストア協会発表資料による

 3か月先の業況に関する判断DIについては、-0.56と足元の判断( -0.56)と同じ結果。一段の円安が仕入価格を押し上げており、採算の悪化、商品企画への影響が懸念されている。今回は天井の見えない円安を不安視する声がほとんどであった。

業況判断DI


Q.販売、仕入動向に関する質問
 販売動向に関する状況をみると、「どちらともいえない」が44%、「やや良い」が11%に対し「やや悪い」、「悪い」が44%となり悪化。別注関連は引き続き好調だが、定番品、店頭品の動きがさっぱり、との声もあることから実需は依然として弱い。
 前月との比較で仕入価格の変化を問う質問では、前回が「変化なし」が90%で、「上昇した」がゼロであったが、今回は「変化なし」が67%で、「上昇した」が33%となり上昇基調。一段の円安がいったん落ち着いた仕入価格は再度の上昇局面にある。
 また、販売価格の変化を問う質問においても仕入価格と同様の動きを見せており、78%が「変化なし」、22%が「上昇した」と回答しており、仕入価格の上昇が販売価格を押し上げている模様。ただ、今以上の価格転嫁は困難、との声もあり、採算の悪化が懸念される。

Q.在庫動向に関する質問
 今回5月調査では、在庫が「過剰」と判断する先は全体の56%に上昇、適正が44%となり、だぶつき感が見られる。
以上

なお、本調査に関するご質問等がありましたら、お気軽に以下にご連絡ください。
info@osakatowel.jp

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