調査報告について / REPORT
2024年8月実施「タオル流通動向調査」の結果に関するリリース
前回5月からの消費動向は、2019年比でプラス基調が継続している。特にインバウンド需要が円安効果を背景に引き続き非常に高い伸びを示しており、既にコロナ前の実績を上回っている。今年は梅雨入りが遅く、好天が多かったため外出気運が高まったことも寄与。その後の猛暑による外出自粛などマイナス要因も一部見られたが、盛夏アイテムが好調に推移した。一方、価格上昇の影響で食品は苦戦。買い上げ点数は減少傾向だが店頭価格の上昇で全体ではプラス基調は変わらず。日用品も天候要因でプラスに働いている。
アンケート対象のタオル流通会員企業の今回調査での景気動向への見方を示す「業況判断DI」は足元 -0.20と改善。
また、三ヶ月先の「業況判断DI」も大幅な改善となる-0.10となった。一時の円安傾向から円高に振れており、回答内容では、よくなるとまではいかないが悪くもならない、といった印象。
こうした環境の中、販売動向に関しては、「やや悪い」「悪い」が20%、「どちらともいえない」が70%「やや良い」が10%となっており好転。好調な面もあるがまだまだ力強さに欠ける面もあり先行きは不透明との声も。
また、仕入価格の上下を問う質問では、「上昇した」が20%に減り、変化なしが80%となっていて仕入れ価格は落ち着いている模様。
また、前月に比べて販売価格の上下を問う質問では、前回90%が「変化なし」と回答していて仕入れ、販売とも価格は落ち着いている。
Q. 業況判断に関する質問
今回調査の業況判断は -0.20との結果。前回11月調査(-0.56)から改善。昨年8月ぶりの前月比プラスとなった。概況については引き続き外出、イベント需要は好調で、特にインバウンドが円安効果で大幅に伸長しており、全体の景況自体はコロナ禍前の水準に戻っているものの、物価高を背景とした節約志向による日常の買い控え傾向は続いていて余談は許さないが、アメリカの利下げと日本の利上げ方針が重なった結果、大幅な円高に振れており、仕入れコストの上昇リスク減少の期待感があるのではないかと思われる。
*業況判断DIは、「良い」2、「やや良い」1、「どちともいえない」0、「やや悪い」-1、「悪い」-2を付与して、総合計をアンケート参加者数で除して、一会員の平均を算出したもの。
この間、個人消費を反映する全国百貨店売上の足元の推移をみると、引き続き外出、オケージョン需要から好調に推移、特に円安効果で高額品を中心としたインバウンド需要が引き続き好調を牽引しており、全体でもコロナ前の水準を超えている模様。
チェーンストア売上高は、節約志向の高まりから引き続き買い控え傾向にあり、買い上げ点数は減少しているものの、店頭価格の上昇で全体はプラスで推移してきたが、猛暑による外出自粛の影響からか、衣料品の不振が大きく足を引っ張る結果となり7月は前年同月比マイナスとなった。日用雑貨品が堅調に推移している一方で、家具インテリアは未だ力強さが見られない。
▼全国百貨店、チェーンストアにおけるタオル分野の売上高伸び率推移
|
前年同期比伸び率%、店舗数調整後 |
11月 |
12月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
全国百貨店売上高合計 |
7.4 |
5.4 |
7.1 |
14.0 |
9.9 |
8.9 |
14.4 |
14.0 |
5.5 |
「その他家庭用品」分野 |
2.8 |
-1.9 |
2.9 |
0 |
0.3 |
-2.2 |
0.6 |
6.0 |
0.6 |
全国チェーンストア売上高合計 |
3.7 |
1.7 |
1.9 |
5.5 |
9.3 |
0.4 |
0.1 |
4.7 |
-1.0 |
「住関品 日用雑貨品」分野 |
3.2 |
2.3 |
3.9 |
7.3 |
16.5 |
3.6 |
1.8 |
9.2 |
8.1 |
家具インテリア」分野 |
-0.1 |
10.4 |
-13.5 |
0.5 |
-5.0 |
5.6 |
1.7 |
1.9 |
0.2 |
(注)百貨店売上高は日本百貨店協会発表、チェーンストア売上高は日本チェーンストア協会発表資料による
3か月先の業況に関する判断DIについては、-0.10と前回の( -0.56)から大幅に改善。一時の円安一辺倒から反転し、円高に振れていることも影響していると思われる。一方で依然値上げ交渉に苦慮している声も聞かれ、どちらともいえないとの声が多数を占めた。
Q.販売、仕入動向に関する質問
販売動向に関する状況をみると、「どちらともいえない」が70%、「やや良い」が10%に対し「やや悪い」、「悪い」が20%となり改善。別注関連は引き続き好調。店頭も猛暑で好調な面もみられる。
前月との比較で仕入価格の変化を問う質問では、前回が「変化なし」が67%で、「上昇した」が33%であったが、今回は「変化なし」が80%で、「上昇した」が20%となり仕入れ価格の上昇は落ち着いた模様。
また、販売価格の変化を問う質問においても仕入価格と同様の動きを見せており、90%が「変化なし」、10%が「上昇した」と回答しており、仕入価格の変化に連動する形となっている。
Q.在庫動向に関する質問
今回8月調査では、在庫が「過剰」と判断する先は前回の56%から全体の60%に微増、適正が40%となり、前回から若干の過剰感が出ている。
以上
なお、本調査に関するご質問等がありましたら、お気軽に以下にご連絡ください。
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