調査報告について / REPORT
2025年8月実施「タオル流通動向調査」の結果に関するリリース
前回5月からの消費動向は、引き続き買い上げ点数は減少傾向だが、物価高による店頭価格の上昇で全体ではプラス基調が続いている。ただ不要不急の商品については苦戦している。好調を維持していたインバウンド需要も円高傾向により高額商材の購買が減少、免税売上が苦戦していることから伸び悩んでいる。
アンケート対象のタオル流通会員企業の今回調査での景気動向への見方を示す「業況判断DI」は足元 -0.70で横ばい。
また、三ヶ月先の「業況判断DI」も横ばいで、足元からも下落の-0.80となった。引き続き物価高の影響で市況は悪く、若干円高に振れたものの、人件費、物流コストの上昇分の価格転嫁が難しい状況。ただ、引き続き別注関連は順調、市況は引き続き悪い中、イベント関係などの別注は受注できているもよう。
こうした環境の中、販売動向に関しては、「やや悪い」「悪い」が50.0%、「どちらともいえない」が50%、「良い」「やや良い」はゼロとなっており、厳しい傾向が続いている。
また、仕入価格の上下を問う質問では、「上昇した」が80%、変化なしが20%となり前回調査から内容が逆転、国産商品の値上げが影響したか、総じて仕入れ価格が上昇している。
また、前月に比べて販売価格の上下を問う質問では、「上昇した」が50%、「変化なし」が40%、下落が10%となっており、販売価格が仕入価格の上昇に合わせ上昇している。
Q. 業況判断に関する質問
今回調査の業況判断は -0.70との結果。前回2月調査(-0.73)からほぼ横ばい。コメを中心とした食料品価格の高止まり、物価上昇が継続し、節約志向が継続している。インバウンド需要も円高に振れたことでブレーキがかかっており、非常に厳しい結果となった。
*業況判断DIは、「良い」2、「やや良い」1、「どちともいえない」0、「やや悪い」-1、「悪い」-2を付与して、総合計をアンケート参加者数で除して、一会員の平均を算出したもの。
この間、個人消費を反映する全国百貨店売上の足元の推移をみると、全体を引っ張っていたインバウンド需要が、円高傾向により高額商材の不振でマイナスが続いている
チェーンストア売上高は、節約志向の高まりから引き続き買い控え傾向、買い上げ点数は減少しているものの、店頭価格の上昇によって昨年対比プラスの傾向は変わらず。日用雑貨品が堅調に推移している一方で、家具インテリアは苦戦。
▼全国百貨店、チェーンストアにおけるタオル分野の売上高伸び率推移
|
| 前年同期比伸び率%、店舗数調整後 |
11月 |
12月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
| 全国百貨店売上高合計 |
3.4 |
2.8 |
5.2 |
-1.5 |
-2.8 |
-4.5 |
-7.0 |
-7.8 |
-6.2 |
| 「その他家庭用品」分野 |
4.7 |
0.2 |
2.5 |
-1.8 |
5.5 |
-1.1 |
-1.4 |
-5.8 |
-4.2 |
| 全国チェーンストア売上高合計 |
3.5 |
3.0 |
0.9 |
-0.3 |
2.2 |
3.4 |
4.9 |
4.2 |
3.1 |
| 「住関品 日用雑貨品」分野 |
7.1 |
4.5 |
3.2 |
3.3 |
2.72 |
4.8 |
-0.2 |
3.0 |
2.5 |
| 家具インテリア」分野 |
8.3 |
3.3 |
-5.8 |
-5.6 |
-7.7 |
-0.5 |
2.9 |
-4.7 |
-9.2 |
(注)百貨店売上高は日本百貨店協会発表、チェーンストア売上高は日本チェーンストア協会発表資料による
3か月先の業況に関する判断DIについては、-0.80と前回( -0.82)から横ばい。
物価高による節約志向が定着しており、店頭販売は依然、低迷しており厳しい内容。
Q.販売、仕入動向に関する質問
販売動向に関する状況をみると、良い」「やや良い」はゼロ、「どちらともいえない」が50%、「「やや悪い」「悪い」が50%となり、若干改善したものの、買い控えによる店頭販売の不調により厳しい内容。
前月との比較で仕入価格の変化を問う質問では、「変化なし」が20%、「上昇した」が80%となり、大幅に「上昇した」へシフト、国産品のメーカー値上げが影響したか。
販売価格の変化を問う質問においては「上昇した」が50%と増え、変化なしが40%となり、仕入れ価格の上昇が販売価格の上昇につながってはいるものの、仕入れ価格の上昇比率と比べると開きがあり、即、価格転嫁につながらない難しい状況。
Q.在庫動向に関する質問
今回8月調査では、在庫が「過剰」と判断する先は前回の54.5%から50%、「適正」が45.5%から50%と若干悪化傾向にあり、コスト上昇、市況低迷の中、今後を注視したい。
以上
なお、本調査に関するご質問等がありましたら、お気軽に以下にご連絡ください。
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